今回は日経新聞のより、
『奨学金利用で専門家が助言~仕組みや資金計画を講義~』
の記事をピックアップします!記事の内容を抜粋し、以下にまとめました。
●概要
国は、今秋から「スカラシップ・アドバイザー」と名付けた専門家を全国の高校に派遣する。
ファイナンシャル・プランナー(FP)をアドバイザーに認定し、
学生や保護者に対し、奨学金制度や進学・卒業後の資金計画などを講義する。
制度を理解し、奨学金の適切な利用につなげる狙い。
●アドバイザー派遣の背景
これは、国の奨学金が大きく関わる。2017年度から返済不要の「給付型」が新設されたことに加えて、
これまでの「貸与型」も無利子タイプを中心に改正された。
卒業後の返済に応じて金額が変わる「所得連動返還」が導入されるなど制度全体で複雑さが増している。
●奨学金制度の現状
JASSOが運営する国の奨学金は、大学・短大生の2.6人に1人が利用し、貸与金額年間で1兆円を超える。
一方、延滞金額は880億円に上り、3か月以上滞納者も16.5万人いる(2015年度)。
制度の理解不足で、借りすぎや返済への認識が甘い例もある。
学生や保護者への説明を「家計のプロ」である専門家が出向くことになった。
●保護者と生徒にどんな授業をする?
アドバイザーは奨学金制度の説明に加え、資金計画やお金の知識についても助言する。
授業のポイントは
①進学にかかえる費用
②奨学金制度の手続き・活用法
③入学後と社会人になってからのライフプランの明確化
④お金の知識を身に付ける
●今後の展望
秋以降、延べ2600人が学校や教育委員会、PTAが主催する進学説明会などに派遣される予定。
場合によっては個人相談も受け付ける。
日本では、教育機関でお金の勉強をする機会がありません。
その足がかりに、FPが教育機関に介入することは日本にとって、いい傾向とも言えます。
今の「自己責任社会」で生き抜くには、厳しい時代です。
保護者と子どもがお金の勉強をし、共有し合うことは、これから必要な時代なのかもしれません。
また、奨学金を始め、お金でお困りや不安がある方は、ご相談ください。