今回は5月2日の日経新聞より。
『デフレ~節約だけでは縮む未来~』
について紹介します。
記事によると
『良いものを安く買う、低い金利でローンを組むなど、
消費者の私たちが当たり前に望んでいることが日本経済の足かせになっている』
とあります。
原因の一つが、モノが安く買える「デフレ」。
いずれ「安くなる」という概念が、日本経済を苦しめてきました。
なぜ安く買えることが悪いことなのか?デフレには、売り買いする人の間でずれが生じます。
【(例)100個モノを作って10個余る】
→残りの10個を値下げして売る
→値下がりを待つ人が増える
→売る側は常に値下げを迫られる。
→利益が増えない会社や店が増える
→利益が増えない会社や店では給料が増えにくい
→お金を使わなくなり、より安いものしか買わなくなる
→結果的に社会全体の消費規模が縮小されていく
●売れないから値下げと単純に考えてしまうことで結果的に、
日本全体の消費基規模が縮小され、国としての経済力は落ちてしまいます。
これを「デフレスパイラル」といいます。
日本は2000年以降、このデフレスパイラルに陥ってしまい、
結果的に下図のような物価が下がり、給与も下がるという状況でした。
現在の状況では物価上昇率2%を達成することは難しい
↑実質賃金は、下がり続けている。
●「デフレ」の原因は?
・少子高齢化によって働き手が減った
・バブル経済の崩壊により、個人の資産を保守的になった
●「デフレ」を脱却するには?
・「今買った方が得をする」という渦中に人々を引き込むこと
・「良いモノを安いうちに買う」動きを広げる
私たちはどうしていくべきか?
デフレから脱却し、経済が活性化するためには「お金を流通させること」が最も大事です!
危険なことは、「使わなくなる(ただ貯金する)」ことで
安いものを求めること自体が間違っているわけではありません。
無駄使いはもちろんダメですが、
「お金の上手な使い方」を考えていく必要があります。